土鈴(どれい)とは、粘土を焼成して作られた土製の鈴です。
愛すべき郷土玩具、縁起物、社寺の授与品としての土鈴の数々。形や色の面白さだけでなく、手にとって振ってみるとカラコロと素朴な音を立てるのも魅力です。
鈴は古くには「須須」という字を当てたようです。その音色が美しく清らかで、涼やかなことからスズと呼ばれました。「心の癒し」が求められている昨今、「癒し系」のグッズとして手にとっていただけると嬉しいです。
上記の"大和の土鈴"のホームページの中で土鈴の作り方が紹介されています。
型を作らない簡単な作り方としては、まず、粘土で鈴の中に入れる鈴玉(球形の玉)を作る。そして、その鈴玉を紙(新聞紙やティッシュ)などでくるむ。この紙の部分が薄ければ、焼きあがった後で鈴玉の動く余地が少なくなり音が鳴らない場合が起こる。
次に紙の玉の表面に平たく延ばした粘土を貼り付けていって球形にし、その一部分に小さな孔や切れ込みをつくり、そこから中の紙が見えるようにする。この穴や切れ込みは鈴口となる。鈴口は中にくるんだ鈴玉より大きくてはいけない。これを焼成すると、中の鈴玉と外側の球形の粘土部分だけが土器となって残り、紙は灰となるので水洗して取り除くことができる。こうして、中空の中に小さな鈴玉が入った鈴ができあがる。